2006年04月23日

七人の武器屋 レジェンド・オブ・ビギナーズ!

七人の武器屋 レジェンド・オブ・ビギナーズ!

【ラノベ】七人の武器屋レジェンド・オブ・ビギナーズ!
著:大楽絢太 出版:富士見書房

第17回ファンタジア大賞佳作

詐欺紛いの仕事を繰り返し毎日を適当に生きていたある日、
一枚のチラシが目に留まる。
それは武器屋「エクス・カリバー」のオーナー募集告知だった。
集まったのは18歳以下の子どもが7人。
知識、経験が無ければ武器も金も無い。加えて性格もバラバラ。
エクスを「儲かる武器屋」にすべく大奮闘。起業ファンタジー。




※以下ネタバレ



まさに娯楽をとことん追及したライトノベル。
武器屋のオーナーに視点を置いた奇抜な発想と
竜が跋扈するファンタジー的世界設定に痛快な1人称の文体。
エンターテイメントという名に相応しい。

個人的に辛かったのが主人公マーガス君(15)の1人称で進む地の文と、
手紙や告知のチラシが小説中に現われるところ、
さらにそのフォントが小説本文と変えられているところ。
あのフォントは読みづらかった……。

冒頭、軽く1人称の文体を読んだ感想はまず「古臭い」でした。
ノリとか、妙に熱い主人公の語りとか。
でも別に悪いわけじゃないんですよ。
彼あってこそのエクスでもあるし、
彼が仲間との一体感に盛り上がるところなんか最高に燃える。
でもね。最初、それほど感情移入できていない時には
私みたいな冷めたもんには若干暑苦しく、温度差を感じてしまう。

イラストも雰囲気あってると思うんですが
んー。好みの問題でしょうか。これも絵柄が古いように感じたのですが。

あとがきの著者による絵師さん&担当さん過剰ワショーイは
まあ別に珍しくないし、スルーでいいんじゃないですかね読者は。

最終的には楽しめました。娯楽作品で楽しまなきゃむしろ損。
電撃文庫の「香辛料と狼」といい、ちょっと現代的な問題(経済、起業)に
視点を置いた異世界ファンタジーが流行るのか……!?
しかしそれをきちんと書ける作家さんは少ないように思う。

テンポの良いノリと青春しちゃってるラブストーリーも(・∀・)イイ!!
主人公の片思いの相手(いや本人は否定的だけど)が
幼馴染は幼馴染でも年上の情熱的なお姉さんっていうのがまたぐっとくる。
イッコの聖堂へのこだわりにマーガスがかかわってると
なおポイント高いんですが、果てさて……???

それぞれの武器のチョイスも個性があって面白かった。
槍の先端にモップがついてる武器って、いくら元煙突掃除夫とはいえ
その選択は新しい! 新しすぎる!!!

闘う武器屋さん。これ最強。
なにやら3巻まで出ている(出る)模様。
サブタイトルとあらすじから想像するに1巻のテンポとノリは健在か。
小難しく考えず、ちょっと変わったファンタジーストーリーに
浸かりたい方は、ぜひっ。
posted by おじょう at 00:00| Comment(3) | TrackBack(1) | ラノベ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お、面白そうですねー。
って、自分の世界観で、商人主人公の物語書こうと思ってたりしたので、先越された!って感じです。(笑
資本主義な世界観のファンタジーになりそうだけど…。(ぉぃ
Posted by 竜鳥 at 2006年04月23日 17:13
ブームは資本主義ファンタジー!?
まだまだ新しいジャンルである事に変わりは無いので
挑戦のしがいはありますよ。
とはいえ、興味はあっても知識の無い私には苦しいですが……。
Posted by おじょう at 2006年04月23日 17:38
ほんとは社会主義がいいんですが、ギルドとか、ややこしすぎて…。
資本主義で社会主義ミックス+フィクション(ご都合主義)とまあ、完全に都合のいいように作り変えてるわけですので(汗)知識が吸収しやすい分野で新しい分野を構築するのもアリだと思いますよ!
ファンタジーなのに作家とか…。
Posted by 竜鳥 at 2006年04月23日 18:13
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Tracked: 2006-06-17 11:43
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